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2019年度「第7回 湯浅年子賞」選考結果報告

2020年2月18日更新

湯浅年子賞選考委員会委員長
お茶の水女子大学 理学部長 小林哲幸

第7回湯浅年子賞選考委員会は慎重に審議を行った結果、下記の者を、湯浅年子賞「金賞」候補者として本学学長に推薦し了承を得ました。
「湯浅年子賞」設立趣旨についてはこちらをご覧ください
お茶の水女子大学賞「湯浅年子賞」

湯浅年子賞「金賞」

増澤 美佳 氏
(高エネルギー加速器研究機構加速器研究施設 教授)

業績「素粒子物理学高エネルギー加速器実現のための電磁石システムに関する先導的技術の確立」

 増澤氏は、素粒子実験を行うための大規模加速器に関する基本的で重要な技術の開発において顕著な業績を挙げ、素粒子物理学の発展に大きく貢献しました。例えば、高エネルギー加速器研究機構のKEKB加速器は、B中間子のCPの破れを発見し、小林、益川理論を検証できたことにより両氏のノーベル賞受賞につながる貢献を成し得ましたが、これらの成果は、KEKB加速器の安定運転によって可能となりました。その根幹となる電磁石システムの精密測量とアライメント技術の確立において、増澤氏は指導的な役割を果たしました。また、増澤氏は、日米協力事業や日仏協力事業においても国際的な共同研究を展開し、現在も継続して活躍しています。
 本選考委員会は、以上のような増澤氏の顕著な業績は湯浅年子賞「金賞」を授賞するに相応しいと判断しました。

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