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平成28年度「第4回 湯浅年子賞」選考結果報告

2017年1月6日更新

平成28(2016)年度「第4回 湯浅年子賞」選考結果報告

湯浅年子賞選考委員会委員長
お茶の水女子大学理学部長 吉田裕亮

第4回湯浅年子賞選考委員会は慎重に審議を行った結果、下記の方を、湯浅年子賞「金賞」候補者として本学学長に推薦し了承を得ました。

湯浅年子賞「金賞」

望月優子 氏
(理化学研究所 仁科加速器研究センター 望月雪氷宇宙科学研究ユニット 研究ユニットリーダー)

業績「南極氷床コア科学の推進と学界におけるリーダーシップの実践」

望月氏は南極氷床コアの研究から地球環境学、天文学、宇宙科学に結びつく卓越した研究業績をあげている。雪氷宇宙科学と呼ばれる新学問領域を創成したことで、国際的にも高く評価されている。特に、硝酸イオン等のイオン濃度の精密な測定分析や、超新星爆発に起因する高エネルギー粒子が成層圏で酸素、窒素との反応により硝酸イオンが生成され、南極氷床に取り込まれるメカニズムの解明をするためのプロジェクトチームを構成し、リーダーシップを発揮し大きな研究成果を導いた。
また、日本物理学会ならびに日本天文学会等において男女共同参画関連委員を歴任し、学界における女性研究者の活躍に関する支援活動を精力的に行ってきた。さらに、女子中高生向けての理系進学への支援、自然科学の社会一般への普及活動においても、大きく寄与している。

以上