生命と環境 24 生命科学と環境問題(演習) :
作田 正明 [理学部 生物学科]・古田 悦子 [ラジオアイソトープ実験センター] |
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LA科目をスタートして |
演習の科目は初めてです。始まる前は文理融合ということで、文系の学生の参加を期待していました。結局ほとんどが実験系(理学部・生活の人間)の学生で、文系の学生は1人だけでした。オリエンテーションのときに専門知識は要らない、一生懸命調べればいいと言ったんですが、少し残念です。
この授業はテーマを決めて、それを毎回2人ずつ発表し、討論をしていく形で進めています。
みんなが真剣に調べてきていること、備を結構しっかりとして発表していることは、当初の期待以上でした。質疑応答は、最初は静かでしたが、成績になるよって言ってある効果か(笑) ちゃんと発表を聞いて、質問をし、意見を言っています。人前での発言が苦手な人でもがんばって1回の授業で1回は発言をしています。 みんな真剣に取り組んでくれていますね。
1年生のリベラルアーツとしては上出来だと思っております。 |
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学生に学んでほしいこと、伝えたいこと |
そこにある情報は、それを作った誰かの意見である、ということを常に頭において調べてほしいということですね。
実際に授業を始めてみて気になったことは、発表のテーマを決める「きっかけ」です。そのほとんどが「TV」で、その後「インターネット」で調べてくるんです。「TV - NET」ラインですね。これが「本」だとうれしかったんですけれど(笑)
思っている以上に「TV」「インターネット」の影響が大きくて驚いています。「TV」で誰かが声を大きく発言したものを皆が注目し、信じる。気になるから「インターネット」で調べるは、まだ、ましなほうですね。特に「インターネット」の情報は、そのすべてが事実ではない。そう言ってはいるんですが、その情報を疑わずに事実として受けとめている。1つ調べてヒットしたから調査修了ではなく、どんな情報でも、自分で事実かどうか確かめることを意識してほしいですね。 |
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学生へのメッセージ |
人前で発表するために事前に調べる、こういったことの積み重ねは、これから社会に出る上で、とても大切なことです。とりあえず興味を持ったことを調べる。そこから疑問が出てきたら、それを調べる。
とにかく調べること。これが基本姿勢です。 |
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当日授業担当:古田悦子講師 取材(文・写真):教育企画チーム |