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2017年3月6日更新
2017年2月24日(金曜日)、お茶の水女子大学賞各賞(湯浅年子賞、黒田チカ賞、小泉郁子賞、保井コノ賞、辻村みちよ賞)の授与式を行いました。湯浅年子賞(以下湯浅賞)は、優れた原子核の実験的研究を行い、国際的に活躍した女性自然科学者湯浅年子博士を称え、黒田チカ賞(以下黒田賞)は天然dafabet官网_dafabet手机版-购彩网重点推荐の構造について長年にわたって優れた研究を行い女性化学者として活躍した黒田チカ博士を称えて制定されたものです。第4回湯浅賞は望月優子氏 (理化学研究所 望月雪氷宇宙科学研究ユニット 研究ユニットリーダー)の「南極氷床コア科学の推進と学界におけるリーダーシップの実践」に対して金賞が贈られました。第2回黒田賞は対馬かなえ氏 (国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 特任助教)の「型エラーデバッガの実装に関する研究」及び工藤まゆみ氏 (群馬工業高等専門学校 物質工学科 助教)の「らせん構造を有するフォルダマーの創製に関する研究」に対してそれぞれ贈られました。
また今年度より、本学卒業後アメリカに留学し『男女共学論』を著すなどの社会的活動を通じて女性の権利向上を広く訴えるとともに日中教育文化交流に尽力し戦後は桜美林学園の創設発展に貢献した小泉郁子氏、日本の生物科学の黎明期から革新的な研究を展開するとともに本学及びその前身校において数多くの女子学生を育て日本初の女性理学博士となった保井コノ氏、本学卒業後数多くの女子学生を育て茶の成分について長年にわたって優れた研究を行い日本初の女性農学博士として活躍した辻村みちよ氏の功績を称えるため、それぞれ小泉郁子賞(以下小泉賞)、保井コノ賞(以下保井賞)、辻村みちよ賞(以下辻村賞)を創設し、この日に授与式を行いました。
第1回小泉賞は小山弓弦葉氏 (東京国立博物館工芸室長)の「辻が花 の誕生-<ことば>と<染織技法>をめぐる文化資源学」に対して、第1回保井賞は佐々木成江氏 (名古屋大学大学院理学研究科生命理学専攻准教授)の「ミトコンドリア染色体機能発現制御機構に関する研究及び女性研究者支援に対する貢献」及び柴小菊氏(筑波大学生命環境系下田臨海実験センター助教)の「鞭毛繊毛運動メカニズムに関する細胞生物学的研究」に対して、第1回辻村みちよ賞は島田淳子氏(本学名誉教授)の「調理科学における多面的解析に関する研究」に対し、それぞれ贈られました。
式典では国際連携研究所 Toshiko Yuasa Laboratory(TYL)の日本側ディレクターである幅淳二教授(高エネルギー加速器研究機構)、同じくTYL French DirectorであるMarc Besançon 博士(CEA/Irfu研究所)ほか、各賞のゆかりの方々列席のもと室伏学長から賞状が授与され、お祝いの言葉がかけられました。記念写真撮影後は懇談会を兼ねた授賞者の研究成果が披露され、和やかな雰囲気のもと歓談の輪が拡がりました。