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研究理念

2016年3月28日更新

お茶の水女子大学は、未来を拓く基礎研究を重視する。

大学は、文化を創造し、自然の原理を探求する場である。本学はその実践に際し、基礎研究を力として、社会が本学に求める独自の研究の開拓?実践に努める。

それを踏まえて、日本の文化と科学の発展に資する研究や、生活の質の向上を促す研究、さらには、次代を見据えた先端的創造的研究に果敢に挑戦し続ける。

【お茶の水女子大学 大学憲章「教育文化」より】

お茶の水女子大学は、1875年に女性の高等教育機関として国によって初めて設置された東京女子師範学校を前身とし、優れた教育者のみならず、多くの先駆的な女性研究者を輩出してきました。

本学の研究の最大の特色は、基礎研究を重視するとともに、生活者の視点を意識した研究を行っている点にあります。ここでいう生活者の視点とは、基礎研究を日常生活に活かすまでの道のりを想定した研究の視点を意味しますが、そのためには、研究者自身が高度な研究能力に加え、1人の人間としての真摯な研究姿勢を備えていることが重要です。

自然科学を例にとれば、自然科学の研究は自然を探究し解明することを目指し、その成果は技術によって具体的に使用可能になります。すると、研究が技術開発を経て人間生活に何をもたらすのか、その効果や可能性を意識しておくことも期待されます。つまり、研究者には、強い研究意欲とともに、人間にとって豊かさとは何か、社会の発展とは何か、という根本的な問いに向き合う姿勢も必要であると考えられます。

本学は、優れた女性研究者を育成するとともに、こうした研究への志向性をもって、それぞれの研究成果が日々の生活と将来の社会の発展に寄与することを目指して研究の推進に努めています。